中国ではこれまで保存用に茶葉を円盤状に固めることが多々ありましたが、最近ではそうした円盤状に固めることは少なくなっているようです。理由は円盤状に固めた場合、発酵する際の発酵進度が外側と内部とで異なるところから、一つの円盤での発酵の度合いが一定ではなく、茶を淹れる際に円盤のどの部位を使うかで味が異なってくること、また円盤状に固める加工過程において茶葉本来の風味が失われやすいことなどがあるためです。他方、円盤状に固めず、茶葉をそのままの形で保存する場合は茶葉本来の風味が自然に保たれ、また発酵も全体的に均一に進むことから、本来の味をよりそのままに楽しむことが出来ます。しかし体積が大きく分、保存に際して円盤状のものに比べてより多くの空間が必要となります。また最近では1回分の小型の円盤も数多く見られるようになり、それも簡単に紙で包装したもの、ラミネート状に完全密封したものなどがあります(写真左は円盤型、右は散装型)。