世界で認められる白茶 

 

 2015年イタリア・ミラノ万博は昨年10末に閉幕したが、会期中には中国茶文化ウィークが催され、その中で中国100年来で規模が最も大きく、範囲が最も広く、評価基準が最も高く、評価過程が最も厳しいとされる「百年万博中国銘茶品評活動」なるイベントが行われた。このイベントでは、インターネットを通じて公開投票を行った後に、更に中国、日本、韓国、マレーシア等の世界のトップクラスの茶葉品評専門家による専門的な審査が行われ、全国6大茶類の17の省区の120にも上るブランドの中から、最終的に20の茶葉共通ブランドと50の企業ブランドを選出すべく競われたものである。福鼎白茶はこの記念すべき品評会で白茶類で唯一の共通ブランドを得、金賞を受賞することが出来た。これ以外でも更に少し調べてみると、福鼎白茶は以下のように世界から高い評価を得ていることが分かる。

 

 先ず、福鼎白茶は海上のシルクロードにおける重要な取引商品の一つとして、早くからその名が世界に知られ、中国と外国とを繋ぐ重要な役目を果たしており、300年前には既にヨーロッパの皇族の間で賞味されていた。特に清の時代の嘉慶年間(1796年~1820年)においては白毫銀針は英国女王がこよなく愛する珍品となった。

 

 また近年では2010年4月にスターバックスコーヒーの購買チームが福鼎白茶の故郷を訪ね、120万米ドルの注文を行っているほか、2010年5月には上海万博十大名茶として、福鼎白茶の12の企業が上海万博認定の茶記念品供給企業となっている。

 2011年4月29日のイギリスのウィリアム王子とキャサリン・ミドルトン王女との婚礼では、英国王室は婚礼記念茶として、福鼎白茶を主要成分として、それに少量のトワイニング・アールグレーティーを加えたレシピを用いている

 2013年12月5日にアメリカのバイデン副大統領が孫娘と一緒に北京の国子監付近の一軒の茶楼に立ち寄った際に注文したものも福鼎白茶であった。

 2014年11月の広州国際茶文化節・茶製品交易会において、8社の福鼎茶企業とアメリカ、ロシア、ドイツ、アフリカ等の国と地域の茶取扱業者との間で総額5,000万元を越える契約が取り交わされた・・・等々を挙げることが出来る。

 

 現在、中国の国家戦略である「一帯一路」政策において、福建省は21世紀における海上シルクロード建設の核心エリアとして定められているが、これは福鼎白茶の海外への輸出に必ずや有利に影響するものであり、福鼎白茶が更に広く世界へと広められていくことになるものと思われる。